出雲大社の縁結大祭
平成の大遷宮をきっかけに注目され、縁結びで知られるようになった島根県出雲市にある出雲大社。
その頃から、出雲地方では古くから神無月(かんなづき)を神在月(かみありづき)と呼んでいることがメディアが取り上げるようになりました。
そして、神在祭の認知度も高まって多くの人が訪れるようになりました。
そんな出雲大社の神在月(かみありづき)期間中に実施される女性に人気の神事が「縁結大祭(えんむすびたいさい)」です。
縁結大祭は定員制で申込が必要。毎年約1ヶ月前に詳細が公開されます。
本年、2025年も日程以外の申込の仕方や申し込み期間など詳細は10月ごろに発表されます。
では、さっそくチェックしましょう。
縁結大祭の申込詳細(2025年)
はじめて参加する人、ご存知でない人は参考までにご確認ください。
1回目:2025年12月4日(木)10時~
2回目:2025年12月6日(土)10時~
以下、2024年の申し込み詳細。
2025年の詳細は10月~11月ごろに発表されます。
会 場:出雲大社御本殿
祈祷料:5,000円
受 付:境内の銅鳥居前受付テント
午前8時より受付が開始されます。
混雑が予想されるため、なるべく早めの到着がおすすめです。
定 員
定員:各日2,000名
往復ハガキでの郵送
締め切り
11月10日
参加者の名前と住所、連絡先電話番号(連絡のつきやすい番号)
参加希望日を明記します。
〒699-0701
島根県出雲市大社町杵築東195
出雲大社社務所内 縁結大祭係 宛
申込の注意点
往復ハガキ1枚につき参加者は1名まで。
友達同士で参加を希望の場合でも代表者1通で申込という団体申込はできません。
当日の注意点
出雲大社から送られてきた「参列通知」を持参すること。
神前の神事へ参加するにあたり失礼のない服装。
伊勢神宮で御垣内参拝(特別参拝)をされた経験がある人は、その服装で支障ありません。
とはいえ、神宮の御垣内参拝ほど厳しくはありませんので少し緩めても問題はないと思います。
出雲大社での参拝時の服装が気になる人は「伊勢神宮の参拝/服装は男性より女性が難しい」に伊勢神宮での服装について書いていますので参考にしてみてください。

では、次にせっかくなので縁結大祭が開催される神在月について確認しましょう。
出雲大社の神在月と神無月
出雲大社や出雲地方で言われる「神在月」とについて聞いたことがる、知っているという人に質問です。
出雲地方では一般に神無月といわれる10月を神在月と呼んでいる。
日本語の使い方は別として、この説明は正しいでしょうか?
それとも、間違いでしょうか?
答えは「間違い」が正解です。
なかには、どうしてだろうと思った人がいるかも知れません。
では、なぜ間違いなのかを簡単に説明しておきます。
ポイントは出雲地方では神無月(10月)を神在月と呼んでいるという点です。
テレビや旅行ガイドブックでも毎年10月になると「全国的に神無月」だけど「出雲では神在月」という説明をされることがあるため勘違いしやすいのですが、神無月=神在月ではありません。
出雲大社の神在祭(縁結大祭)が実施されるのは、旧暦10月10日~10月18日。
つまり、現在の太陽暦で作成されたカレンダーの場合、10月が必ずしも出雲大社や出雲地方でいうところの神在月でだとは限らないんです。
これに関連する疑問で、どうして10月を神無月というのかがあると思います。
これは神在月の期間中、出雲大社の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の下に全国から神さまが集まり、さまざまな縁の結び付けを決める会議をするため地元には留守神さまをのこして、神様が不在になるから「神無月」だとされています。
ただ近年では、旧暦の日付に準拠せず「新暦ベースで11月中下旬の土日」に神迎神事を行う運用に変わってきているようです。
たとえば過去数年の神迎神事の日付を見ると:2022年11月24日(木)、2023年11月22日(水)、2024年11月19日(火)のように旧暦10月10日とは一致せず、年ごとに数日の違いがありますが、11月20日前後〜下旬の「土日」にあわせて調整されているように思います。
もう少し出雲大社の神在月・神在祭の日程や期間中のその他の神事について知りたい人は「出雲大社の神在月・神在祭の日程」をチェックしてみてください。
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