毎年、年末年始には遠方からも多くの人が初詣に訪れる「日吉大社(ひよしたいしゃ)」や「日枝神社(ひえじんじゃ)」。
全国にある「日吉・日枝・山王(さんのう)」神社の総本社は滋賀県の大津市にある、日吉大社です。
この日吉大社や日枝神社、山王神社では神猿(まさる)さんと呼ばれる神使(しんし)の「猿」に関連したお守りが「魔が去る」として人気があります。
さらに、猿と伊勢神宮の神さまは少しばかり縁があります。
関東や東北に住む人には日吉大社のある滋賀・・・遠いですよね。
逆に九州や関西に住んでいたら東京・赤坂の日枝神社は・・・。
そこで、今回は関東、関西、北陸、九州エリアごとに日吉大社系列の神社(日吉・日枝・山王)で人気のお守りやアクセス方法、駐車場の情報、神猿さんと伊勢神宮の神さまの話などをご紹介します。
では、さっそく総本社の「日吉大社」からチェックしましょう!
日吉大社(関西・近畿エリア)
紅葉の名所としても知られる日吉大社は、全国に約3800ある「日吉・日枝・山王」神社の総本社。
大山咋神(おおやまくひのかみ)
大物主神(おおものぬしのかみ)
大物主神は出雲大社の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)だという説があります。
この日吉大社の祭神、大山咋神は比叡山(ひえいざん)の地主神です。
比叡山といえば、お寺では?
そう思われた人が多いと思います。
実際にその通りで、最澄(さいちょう)さんという天台宗(てんだいしゅう)の開祖のお坊さんがひらいた比叡山延暦寺(ひえいざん・えんりゃくじ)があります。
この延暦寺がひらかれる以前からこの地を治めていた神さまが日吉大社の大山咋神です。
そのため、比叡山延暦寺の境内に日吉大社の神さまをお祀りする比叡社というお宮を建て延暦寺の守護神と定められています。
日吉大社へのアクセス
滋賀県大津市坂本5-1-1
- 最寄り駅
- 京阪石山坂本線 坂本駅から徒歩10分
- JR湖西線 比叡山坂本駅から徒歩20分
- 高速出口
- 名神高速道路 京都東ICから約20分
駐車場
駐車場の近くにトイレも設置されています。
次は関東で神猿さまに会える神社です。
日枝神社 東京(関東)
大山咋神(おほやまくひのかみ)
古くから赤坂周辺に住んでいる人は、日枝神社(ひえじんじゃ)より山王(さんのう)さんという呼び方の方がなじみがあるかも知れません。
この日枝神社は徳川家康が江戸城に居城していた時代には城内の紅葉山に祀られていました。
現在の赤坂の地には、二代将軍の秀忠が江戸城の大改築をする際に移されたとされています。
日枝神社は他にも相殿に国常立神(くにのとこたちのかみ)、伊弉冉神(いざなみのかみ)などが祀られています。
七五三シーズンには日枝神社の七五三広報大使を若手タレントさんから選任していました。
今年は七五三だけでなく、お正月の初詣もPRするため日枝神社広報大使として「第14回全国本国民的美少女コンテスト」グランプリになった女優の高橋ひかるさんが任命されました。
日枝神社(東京)へのアクセス
東京都千代田区永田町2-10-5
- 最寄り駅
- 地下鉄千代田線:赤坂駅2番出口から徒歩3分
- 地下鉄南北線・銀座線:溜池山王駅7番出口から徒歩3分
- 高速出口
- 首都高速霞ヶ関ICから約5分
駐車場
専用の駐車場が完備されています。
普段の土日であれば車でも良いのですが、初詣の際は公共交通機関を利用されることをおすすめします。
次は北陸です。
北陸や九州の日枝神社、日吉神社への初詣は地元の人が多いと思いますので説明は簡素にまとめています。
日枝神社・富山(北陸)
富山の日枝神社も、日吉大社の神さまを主祭神として祀っています。
相殿には伊勢神宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)と豊受御大神(とようけおおみかみ)をお祀りしています。
北陸新幹線が開業したことで関東からもアクセスしやすくなりました。
日枝神社・富山へのアクセス
住所:富山県富山市山王町4-12
最寄り駅:富山地方鉄道 西町駅
北陸自動車道:富山IC
日吉神社・博多(九州)
九州最大の都市、福岡市の博多区をはじめ市内に数ヶ所あります。
こちらでは博多駅からアクセスが便利な山王にある日吉神社です。
こちらも主祭神は大山咋神・大物主神です。
境内には山王稲荷神社もあり、商売繁盛の祈願に訪れる人も多いようですね。
日吉神社・博多へのアクセス
福岡県福岡市博多区山王1-9
最寄り駅:JR博多駅
環状線内回り:半道橋
環状線外回り:博多駅東
次は神猿さんについてです。
神猿(まさる)さん
日吉大社の神さまのお使いとされる「猿」
神猿さんは「魔が去る・勝る」に通じるとして縁起が良いとされています。
最後まで引っ張っておいて、それだけ!!
ですよねー
「日吉の神さまの使い」「魔が去る・勝る」というのは、どこでも書いていますよね。
たぶん、ここまで読まれた人は猿神さんについてもう少し知りたいと思ってるかも。
ちょっと説明を加えます。
いやいや、これで十分だから神猿さんのお守りや縁起物を知りたい!
では「日吉大社・日枝神社のお守り・神札 」のところまで飛ばし読み。
干支「申」(猿)は神猿さん?
干支「申」=神猿さんではありません。
「日吉の神さまの使い」と書きましたが、日本書紀には「猿(申)を伊勢大神の使」「猿の鳴き声で吉凶を判断した」という記述があります。
伊勢大神は、伊勢神宮の内宮(皇大神宮)に祀られている天照大御神(あまてらすおおみかみ)のこと。
そこから太陽神の天照大御神のお使いでもあるといわれています。
伊勢神宮というと、猿田彦神社を連想した人もいるかもしれません。
猿田彦神社のご祭神「猿田彦大神」が「猿」であるという明確な記録はありません。
しかし、日本書紀 皇極天皇記の時代の出来事を考慮したとき違った読み方もできるかも。
例えば、天皇の御祖神とされる天照大御神を道案内した神である「猿田彦大神」に皇極天皇が吉凶の啓示を求めた。
その回答を「猿(申)の鳴き声」と表したとするなら、その猿は神使(しんし)ではなく、天照大御神の末裔とされる天皇を導かれた猿田彦大神だったのかも知れません。
猿田彦神社については別記事「猿田彦神社(伊勢)の参拝と道開きのご利益で結婚式」でご紹介しています。
では、最後に日吉大社と赤坂日枝神社のお守りや縁起物を中心に日吉大社と日枝神社の代表的なものを紹介します。
日吉大社のお守り・神札
厄除け・必勝
価格:800円
神猿みくじ (茶色)
魔よけ・厄よけ
価格:300円
魔よけ・厄よけ・金運アップ
価格:500円
一般的な袋に入ったもの
価格:500円
木箱に納められたもの
価格:1000円
次は神札です。
価格:500円
商売札
価格:1000円
厄除札
価格:500円
縁起物の神猿さんもあります。
木彫りの神猿さん
価格:1500~3000円
神猿土鈴
神猿さんを模った焼き物の鈴
価格:1000円
次に東京赤坂の日枝神社です。
赤坂・日枝神社のお守り・神札
縁(えん)と猿(えん)をかけたお守り
価格:500円
厄よけ・魔よけ
価格:400~500円
厄よけ・魔よけ
価格:500円
・守袋
価格:500円
・開運招福守
価格:500円
・十二支守
価格:500円
・合格守
価格:500円
次は神札です。
価格:800円
・厄除開運符
価格:800円
・商売繁昌符
価格:800円
神猿さんの縁起物もいくつかあります。
価格:1500円
・神猿みくじ
価格:300円
・こざるステッカー
価格:400円
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