招き猫 おかげ横丁
伊勢神宮に参拝した人の多くが散策するおはらい町の一角にある人気のおかげ横丁。
そのおかげ横丁で季節の催し、毎年9月に秋のイベントとして「おかげ横丁 来る福招き猫まつり」が開催される。
伊勢神宮の界隈では猫たちが太陽の陽だまりでのんびりとゴロゴロしている姿を見かけます。
内宮の神さまは太陽神だけに猫たちも感じるものがあるのかな?
今回はおかげ横丁の来る福招き猫まつりの日程と右・左で違う招き猫の招く福運と飾り方、白・黒・黄色など色でも違うご利益?や誕生の秘話、発祥地などについてご紹介します。
おかげ横丁 来る福招き猫まつり
日程/開催日 2020年9月29日~10月11
時間 9時29分~17時29分
来る福招き猫まつりは、今年2020年で26回目となる恒例のおかげ横丁のイベントです。
おかげ横丁のイベントといいながら「来る福招き猫まつり」は9月29日の招き猫の日の前後の土日で長崎県島原市、愛知県瀬戸市でも開催されています。
なかでも、おかげ横丁の猫まつりは一番歴史が古く伊勢神宮の内宮にも近いという縁起の良さから期間中に多くの人が全国各地から集められた珍しい郷土玩具として発達した変わり種の招き猫やおかげ横丁オリジナルの招き猫などを求めて全国から足を運ぶ人が毎年いると言います。
また、昨今のネコブームも影響してこれまで興味を持たなかった若い世代の女の子たちも「猫グッズ」と捉えて伊勢神宮やおかげ横丁の散策のついでに立ち寄る姿が見受けられるようになりました。
おかげ横丁の五十鈴茶屋本店前では「来る福市」が開かれ横丁オリジナルの招き猫のほか常滑焼、瀬戸焼、九谷焼などの産地から集められた招き猫を購入することができる。
また、伊勢路名産味の館 2階の大黒ホールでは「招き猫現代作家展」が開催され個性豊かな招き猫を楽しむことができる。
ただ見学するだけではなく「招き猫絵付け教室」がおかげ横丁内のかみしばい広場で実施される。
※招き猫絵付け教室は有料で大人1600円、子ども1300円
招き猫の日の当日9月29日には「吉兆招福鈴授与」と題して地元の氏神さまでお祓いを受けた福鈴を常夜燈前の特設ブースで929人に授与する。
日程/開催日:9月29日 9時29分~配布
場所:おかげ横丁 常夜燈前
おかげ横丁までのアクセス
住所:三重県伊勢市宇治中之切町52
おかげ横丁は伊勢神宮の内宮前、おはらい町通りにあります。
お伊勢参りとあわせておかげ横丁を散策するなら参拝の慣わしに従って、まずは外宮のある伊勢市駅に下車。
伊勢市駅から徒歩で外宮まで5分ほど。
外宮前のバス停から三重交通のバスで内宮前まで。
最寄り駅までのアクセス方法は「伊勢神宮 アクセス」からチェックできます。
以上がざっくりとした「第26回 おかげ横丁来る福招き猫まつり」のご案内でした。
ては、ここから右と左、色でも違うご利益?や誕生秘話、発祥の地など招き猫についてもう少し深掘りしていきます。
右と左で違う 招き猫の招く福
右手挙げの招き猫は財運、金運などお金との縁結びに効果があるとされます。
左手挙げの招き猫は家族や友人、恋人や上司など人と人の縁を結ぶ効果があるとされます。
お金との縁、人との縁どちらも大事ですよね。
それら招き猫を対で飾るときには右招きの猫は右に飾り、左招きの猫は左と挙げた手をそれぞれ外側にして並べるとさらに外から幸運、福運をもたらすとされます。
白・黒・金 色で違う招き猫のご利益?
招き猫には白・黒のほかに金色やピンク・黄色などさまざまな色が存在します。
この色でも金色なら、黒色なら、赤色ならとそれぞれに縁起が変わってくる。
簡単になじみ深い言葉で表すなら「効果効能」というのか「ご利益」など招き猫が呼び寄せるご縁が違うとされています。
- 白・・福招き
- 黒・・厄除け
- 赤・・病除け
- 黄・・縁結び
- 青・・安全
- 緑・・合格
- 金・・満願成就
招き猫といえば、多くの人が白や三毛猫をイメージしますが江戸時代から黒や赤、黄や金といった色も存在していました。
では、招き猫はいつごろ、どこで誕生したのでしょうか。
招き猫の発祥地と誕生秘話
招き猫は愛知県常滑市が生産量日本一ですが、発祥地という訳ではありません。
いくつかある招き猫の発祥地、その由来のなかで一般に知られているのは浅草今戸(今戸神社)と豪徳寺です。
では、今戸神社と豪徳寺それぞれチェックしてみましょう。
浅草今戸(今戸神社)説
江戸時代に今戸神社の近く住んでいたひとり暮らしの孤独な老婆が目の中に入れても痛くないというほど可愛がっていた愛猫を貧しさから餌もあたえることも困難となり、とうとう泣く泣く手放すことになりました。
すると、その夜のこと夢枕にその猫が現れて「わたしの姿を模した猫形人形を作れば福徳を招く」と告げられる。
老婆は今戸の粘土で形を作り焼きものにして今戸人形として浅草神社の鳥居脇に露店を出したところ町の人や参拝者に評判となり、老婆の生活は豊かになり、再び愛猫と暮らせるようになった。
猫は老婆に人とお金の縁を結び、福徳を招きました。
ということで今戸神社が発祥地という訳ではありません。
しかし、老婆が神社の近くに住んでいたことや今戸神社が縁結びのご利益があるとされることから人やお金など福徳を招く「招き猫」と結びつき今では定着している。
東京都 台東区今戸1丁目5−22
豪徳寺(ごうとくじ)説
こちらも江戸時代のこと、彦根藩2代藩主の井伊直孝が鷹狩りを楽しんでいたところ突然の激しい雷雨に見舞われた。
雨を避けるため豪徳寺門前に植えられていた大木の枝下で雨宿りをしているとどこからともなく白い猫が姿を現します。
まるで手招きをされているような仕草に直孝が少し離れた猫のもとに歩み寄った直後に大木に落雷が落ちました。
猫の招きで命を救われた直孝はこれに感謝し、後に多額の寄進がされ豪徳寺の財政は豊かになり、この縁から井伊家の菩提寺になったことで長きにわたり優遇されたといいます。
その後、この猫が天命をまっとすると住職らは墓を建て手厚く供養した。
後世、境内に招猫堂が建てれるとともに、この手招きをして井伊家藩主の命を救い、寺に多額の寄進を招きいれた様を猫が片手を挙げている姿で表した招福猫児(まねぎねこ)が作られるようになったとされます。
ちなみに豪徳寺の招き猫は井伊家の居城のある滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」のモデルにもなっている。
東京都世田谷区豪徳寺2丁目24−7
最後に長崎県島原市と愛知県瀬戸市の会場と日程についても簡単にご案内しておきます。
来る福招き猫まつりin島原
日程/開催日
2020年9月19日~10月18日
長崎県島原市で開催される、来る福招き猫まつりは今年で23回目です。
島原は古くから水の都、水郷として知られるところで日本100名城に数えられる島原城、武家屋敷通りなどの歴史的観光資源も多い土地。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録された原城、天草四郎で知られる「島原の乱」の舞台まで車で約40分ほどの立地。
メイン会場の「しまばら水屋敷」も和洋折衷の木造屋敷で趣がある建物。
水屋敷というだけあり庭園の「湧き水の池」を眺めながらレトロ感ある室内で島原名物かんざらし、珈琲などを楽しめる茶房でもある。
メイン会場
しまばら水屋敷
長崎県島原市万町513
来る福招き猫まつりin瀬戸
日程/開催日
2018年9月26日/9月27日
今回で25回目となる愛知県瀬戸市の来る福招き猫まつりでは国内外のアーティスト100人が描いた作品展示のほか、無料の招き猫メイクはインスタ映えやSNS映えも期待できます。
メイン会場
名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」周辺ほか
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