宇治神社 伊勢
足神さんは伊勢神宮の内宮を参拝したあとにスポーツ選手、なかでもマラソンやサッカーをはじめとした陸上競技の選手がひそかに訪れている知る人ぞ知る金を掴む神社。
足神さんが祀られているのは内宮から徒歩3分程度の宇治神社の境内。
2018年のインターハイ・高校総体の陸上競技は伊勢神宮の内宮から徒歩圏内にある三重交通Gスポーツの杜で開催ですから、もしも、参拝をする時間があれば、立ち寄ってみても良いかも知れません。
今回は伊勢の宇治神社(足神さん)についてご紹介します。
宇治神社の足神さん
宇治神社といえば、応神天皇の皇子で学問の神様とされる菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祀っている京都の宇治神社を思い浮かべた人もいるかも知れません。
伊勢の宇治神社は山の神様、大山咋神(おほやまくひのかみ)を祀る神社。
足神さんはその境内に祀られる1柱の神さまの「宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)」です。
※神さまは1柱(はしら)2柱と数えます。
ちなみに、この神さまは伊勢神宮の神さま天照大御神よりも先に地上に姿を現した4番目の神さま。
「葦が芽を吹くように萌え伸びるものによって成った神さま」ということから強い生命力に満ち、その活力あるパワーを分け与えてくれるとされます。
足神さんが健脚、足の病を治すとされるようになった理由はそれだけではなくある伝承が関係しています。
狐の恩返し?
足神さんに行けば書かれていますが、その昔、伊勢と志摩を結んでいた磯部街道沿いにあった茶屋「笹原」の主人が足に傷を負った高齢の狐を見つけます。
狐の治療に手を尽くしましたが、天に召されてしまいます。
こころ優しい主人は狐を厚く葬り、山神(現在の宇治神社)に祖霊と祀り崇敬したと言われています。
その後、足の疲労平癒を祈れば必ず加護されると遠方からも訪れる人が増え、絵馬、のぼりを献ずる人が多くなった書かれています。
オリンピック選手も必勝祈願!金を掴んだ
アテネオリンピックで金メダルを獲得した伊勢市出身のマラソン選手、野口みずきさんがオリンピックに発つ前にお参り。
その結果、金メダルを手にして願いを叶えたことからマラソン選手や短距離、長距離、サッカーなど脚力が勝負を分かつようなスポーツ選手が「足が速くなるよう」「良い記録が出るように」と祈願されるようになりました。
足を痛めている人は「撫石」で患部を撫でると快方に向かうと信じられています。
※バリアフリーではないため、車椅子での参拝はできません。
参拝方法とマナー
足神さんの参拝方法は伊勢神宮と同じです。
伊勢神宮 参拝方法
内宮とあわせて参拝することになると思いますが、その時に心がけたい事があります。
内宮の正宮では神さまに日ごろ健康で怪我なく過ごせている感謝。
荒祭宮では個人的な誓願。
足神さんではインターハイ高校総体で良い結果を出せるようにと必勝祈願、誓願の祈りをささげて欲しいと思います。
誓願は「願う」だけではなく神さまに「誓う」願いという意味です。
例えば、お願い事だと「将来、夢が叶いますように」「恋人ができますように」「レギュラーになれますように」というものになります。
誓願は、さらに具体的に「これからどう努力していくのか」を伝えた上で「来年はレギュラーになります」と神さまに宣言する。
実は神さまも仏さまも棚からぼた餅、なんの努力もしていない人に良い結果、ご利益は授けてくれません。
参拝をして努力をした人には、それが希望した結果でなくても次につながる何かを授けてくれています。
お守り授与所
9時~12時
宇治神社の御朱印やお守りの授与は午前中だけですので要注意。
アクセス
三重県伊勢市宇治今在家町172
最寄り駅:伊勢市駅
内宮前、宇治橋の大鳥居を背にして左に駐車場の奥まで敷地沿いに進んで行くと駐車場内に「県道12号線」の文字が地面に現れます。
12号線を左に20mぐらい進んだ右手に宇治神社、足神さんの入口があります。
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