太宰府天満宮
太宰府天満宮は季節を問わず福岡・太宰府の観光とあわせて多くの人が参拝に訪れる人気の神社。
ご神木でもある梅の木「飛梅」のほか境内に点在する約6000本の紅白の梅の花が咲く2月初旬から3月中旬ごろまでの早春の季節。
さらに受験シーズンになると全国から受験生やそのご家族だけでなく遠方に住むお孫さんや姪や甥のためにと代わりに合格祈願に訪れる人で賑わいます。
今回は受験シーズンということで学問の神さまを祀る太宰府天満宮についてご紹介します。
すでに太宰府天満宮が観光客で賑わう季節は梅の花が開花する頃で受験生やそのご家族など多くの皆さんが合格祈願のために参拝にみえる有名な神社であることは伝えられたようにも思います。
では、ここからもう少し詳しく太宰府天満宮で人気のお守り、ご利益と合格祈願のこと、郵送でのご祈祷の依頼方法やお守り・お札を送付してもらう方法、参拝マナー、アクセス方法についてチェックしていきます。
さっそく、太宰府天満宮のご利益や合格祈願など基本の情報をチェックしましょう。
とにかく「お守りについて知りたい!」というかたは目次からご覧ください。
ご利益は学力向上!志望校合格!
芸事向上・芸道成就
五穀豊穣、冤罪厄除
太宰府天満宮の神さまといえば、学問の神さまですから一番効果を発揮するご神徳は学業に関するお願い事に対してのご利益です。
ちなみにご利益は神さまからいただく恩恵。
ご神徳は神さまの得意とする願い事の分野だと思ってください。
また、幼くして和歌を詠まれるなど芸事にも優れていたことから文芸・芸術・芸能の神という一面も持っています。
そのため、中高・大学受験や就職試験での合格祈願だけでなくオーディションの合格を願って参拝する人もいます。
さらには無罪でありながら太宰府へ流罪になりましたが、その後に冤罪を晴らしたことから弱い立場の者を守り、冤罪を晴らすなど厄除のご利益もあるとされています。
余談ですが、冤罪とは醍醐天皇から「皇位を斉世親王に譲位させようと企てた」というものです。
では、そんな太宰府天満宮の神さまとはどんな神さまなのでしょう。
学問の神さま 菅原道真
天満宮の神さまは、平安時代前期の醍醐天皇の時代に現代でいえば副首相にあたる右大臣にまでなった天神さまこと「菅原道真(すがわらみちざね)」。
菅原道真公のご利益といえば、志望校合格、入社・就職試験の突破、内定獲得など「受験・試験」の学業成就に関するご利益で知られています。
なぜ、道真公は学問の神さまと呼ばれるようになったのか。
その理由には諸説ありますが、代表的なものをいくつか紹介します。
学問の神さまとされる理由
- 5歳で和歌を詠んだ
- 11歳で漢詩を作った
- 15歳にして天才といわていた
- 18歳で最高学府に入学、最上位の成績を治めた
- 33歳で国の役人を育成する機関で要職に就く・国が認める博士になった
- 36歳で祖父が開いた塾「菅下廊下(かんかろうか)」の塾長就任
- 45歳で宇多天皇から信頼あつく国家の要職を歴任
- 55歳で官僚のツートップ、右大臣に就任
このような背景から道真公のご神徳、ご利益といえば、学問にかかわることが多くなりました。
そのご利益をいただこうと全国から福岡・太宰府まで参拝に訪れています。
なかでも道真公が当時の国家公務員であることから特に官僚や公務員を目指す学生さんやそのご家族に人気が高いようです。
そんな参拝者のみなさんが太宰府まで足を運ぶ理由が直接神前で受ける受験の合格祈願、就職成就のご祈祷のためです。
合格祈願・就職成就のご祈祷
- 受験合格の祈願
- 就職成就の祈願
- 学力向上、新入学に際しての祈願
その他の願い事に対してのご祈祷も実施していますが、人気のご祈祷はやはり志望校や希望する会社、職業に就くための入学試験や就職試験、国家公務員採用試験、職業試験といった受験合格、就職に関するものです。
では、ご祈祷の費用(初穂料)についてチェックしましょう。
ご祈祷の費用(初穂料)と受付・所要時間
初穂料
- 受験合格・学力向上
- 個人の場合:5000円
- 団体の場合:10.000円以上
- 就職成就・新入学
- 個人:5000円
ご祈祷をされると、お守り授与所では授与されないご祈祷を受けた人だけに授与している「特別なお札とお守り」をいただくことができます。
受付時間
8:45~17:00ごろまで
※大晦日からお正月の三が日は24時間終日受付けています。
受付場所
楼門内のお札・お守り授与所
所要時間
ご祈祷を申し込んでからの待ち時間は別で本殿に昇ってから実際に希望するご祈願にあわせたご祈祷を受ける時間は約20~30分ほどです。
さらに太宰府天満宮では毎年10月に合格祈願大祭を実施しています。
特別受験合格祈願大祭
大学入試センター試験であれば約3か月前、受験シーズンを前に毎年10月1日~10月31日までの1か月間実施している受験の合格を願い祈る大祭。
期間中は登竜門になぞらえて楼門に飛龍天神ねぶた(天神さまと飛龍などを装飾した灯ろう)を掲げられます。
楼門をくぐり越えて参拝することで登竜門を通過する、難関を突破してほしいという心遣いの演出。
それだけではなく、特別受験合格祈願大祭の期間中に受験合格のご祈祷を申し込んだ人だけに「期間限定のお札・お守りと、絵馬・掛け襟」が授与されます。
次に参拝される多くの人が購入されるお守りをご紹介します。
お守りなら迷わずこの4つ!
初穂料(価格):800円
赤・白・紫・桃
志望校合格を願って謹製された太宰府天満宮のお守りの定番的。
伝統的な守袋に納められています。
初穂料(価格):1000円
赤・青
雨の日に少しぐらい濡れても平気なビニールの納められたお守りです。
初穂料(価格):1000円
水・赤・桃・黄・黒
スマホや携帯のストラップとして持ち歩ける巾着型のお守り。
太宰府天満宮のお守りとして定番的の学業袋守にくらべて、可愛らしいお守りで女の子はこちらを選ぶ子が多いみたいです。
初穂料(価格):1000円
白・桃
就職試験、面接合格を願って謹製されたお守り。
新社会人の人だけでなく新しい分野に挑戦するための転職にも効果ありのお守りですね。
やはり太宰府天満宮でお守りを買うといえば、ほとんどの人が入試や会社の入社試験に向けて合格祈願のお守りですよね!
と、決めつけちゃいけないですけど半数以上がそうだと思います。
見出しには「お守りなら迷わずコレ」と書きながら、ちょっとなんですが・・・
やっぱり合格・就職の祈願(ご祈祷)で授与していただくお守り、お札が欲しいですよね。
でも、ご利益に違いはありません。
また学業に関するお守り以外にも開運や勝利、健康、安産、交通安全など一般的なお守りも授与されています。
お守り・お札の授与所の営業時間
太宰府天満宮でお守りやお札を授与していただける時間は季節ごとの閉門時間までとなっているため、その時期によって変わります。
- 12月~3月:18:30まで
- 4月~5月と9月~11月:19:00まで
- 6月~8月:19:30まで
ちなみに開門時間も季節により変わりますが、2018年の場合には3月21日~9月22日までは朝6:00、それ以外の日は6:30となります。
余談ですが、こちらの授与所で福岡で「縁結びの神様」として有名な「竈門神社(かまどじんじゃ)」のお守りやお札も授与していただくことができます。
太宰府天満宮では、どうしても遠くに住んでいて直接参拝に訪れることができない人のために郵送でのご祈祷の実施、お守り・お札の送付も実施しています。
郵送・FAXでの合格祈願(ご祈祷)の申込方法
- 「受験合格・学業上達・就職成就祈願申込書」
- 「学業お守り申込書」
太宰府天満宮のサイトから専用申込用紙を印刷(プリント)してFAXまたは郵送で申し込みをします。
ご家庭でプリントができない場合には以下の内容を明記してFAXまたは郵送で送れば対応していただけます。
ご祈願申込の場合の明記事項
依頼者
氏名・住所・電話番号
※ふりがな
送付方法
普通郵便 速達郵便 宅配便
祈願を受ける人
名前・年齢・学年
願い事(受験合格・学業上達・就職成就)
※自宅に届く授与品はお札とお守り。
※団体申込の場合は、人数も追記。
郵送でのお守り授与の申込方法
・学業袋守
守り袋に納められた基本の定番お守り。
・学業身守
ビニールケース納めたお守り。
・学業きんちゃく御守
巾着型のストラップ式お守り。
就職成就御守
就職・転職どちらにも効果があるお守り。
学業袋守の初穂料(価格)は800円。
その他のお守りは1000円です。
郵送で授与していただけるお守りは、この4種類です。
- 学業袋守は赤・白・紫・桃の4色
- 学業身守は赤・青の2色
- 学業きんちゃく御守は水・赤・桃・黄・黒の5色
- 就職成就御守は白・桃の2色
送料の目安
82円~205円
正確な送料は初穂料とあわせて同封されてくる郵便振替用紙に記載されているので確認の上、納めてください。
お守りの郵送申込も同様に専用の用紙をファックスで太宰府天満宮の専用窓口に送信します。
必要事項は以下のとおりです。
お守り郵送(通販)の場合の明記事項
- 依頼者の氏名・住所・電話番号 ※ふりがな
- お守りの種類と、色、個数
申し込み用紙のダウンロード
・お守りの郵送申込用紙
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/pray/apply/charm
・郵送・FAXご祈願申込用紙
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/pray/apply
〒818-0117
福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮 学業係
TEL:092-922-8484
FAX:092-920-2525
受付時間:9時~17時
以上のように郵送対応もしていただいています。
しかし、多くの方が本来のご祈願のあり方である神前でのご祈祷「天神さま」に直接、誓願の祈りをささげてご利益を授かろうと福岡・太宰府の地まで足を運ばれています。
次は古くなったお守りを返納する方法です。
お守りお札の返納方法
- 境内の古札納所(こさつおさめしょ)に返納
- 郵送による返納
役目を終えたお守りやお札はお礼参りの際に参道の途中にある心字池、太鼓橋そばの古札納所にお納めします。
修学旅行など遠方から太宰府天満宮に訪れた際にお守りを購入したり諸事情によりお礼参りができない場合には郵送で送っても対応していただけます。
またはお近くの天満宮、天神社など天神さまを祀る神社にお返しする方法もあります。
さらに天満宮が近隣にない場合にはこだわらず「神社」にお守りやお札を返納しても構いません。
ここでふれた、お礼参りについてご紹介しておきますね。
合格御礼絵馬の奉納について
太宰府天満宮に限らず、合格祈願などお願い事をした場合にはその願いを叶えられた際には「お礼参り」をされるのが素敵な大人への第一歩です。
ご本殿に参拝するお礼参りだけでも良いのですが、お守り授与所で初穂料を納め「合格御礼の絵馬」をいただいて感謝の意と今後の決意などをしたためて絵馬掛け所にご奉納までできたら通で粋な大人です。
こちらも太宰府まで行くことができないという場合には現金書留に初穂料と手書きで名前・住所・主旨(合格の御礼など)と感謝の意、これからの決意・誓いをしたためたものを同封して郵送しても対応していただけます。
次は太宰府天満宮の営業時間にあたる開門・閉門時間についてチェックします。
開門・閉門時間と参拝所要時間
参拝にかかる所要時間は10分~15分が目安です。
お守りやお札を購入されたり、合格祈願などをされた場合にはさらに時間を要します。
ちなみに合格祈願や就職成就のご祈祷は約20~30分の所要時間です。
開門時間
春分の日より秋分の日の前日まで
6:00
それ以外の日
6:30
※2018年の場合
3月21日~9月22日まで
開門時間は6時です。
閉門時刻
・4月・5月・9月・10月・11月
19:00
・6月・7月・8月
19:30
・12月・1月・2月・3月
18:30
参拝方法と基本の参拝コース
基本の参拝コース
西鉄太宰府駅や駐車場方面から参道を進むと途中に御神牛の像があります。
この御神牛の頭をなでると知恵がつくとされるのでひと撫でしたら先に進み福岡で最古という鳥居の前で足をとめて軽く一礼。
さらに足を進めて心字池にかかる太鼓橋を渡り、楼門手前の手水舎まで前進。
手水舎で手と口を清めたら楼門をくぐり、いよいよご本殿にご参拝となります。
参拝所要時間は西鉄太宰府駅から寄り道せずに参拝されるなら30~40分程度が目安です。
最後に西鉄福岡駅、福岡空港から電車・バスを使った太宰府天満宮までの基本的なアクセス方法と駐車場をご紹介します。
アクセス方法
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
電車の場合
最寄り駅:太宰府駅(西鉄電車)
太宰府駅から徒歩5分ほど。
福岡天神から
所要時間:約20分
料金:400円
バスの場合
博多バスターミナルから
所要時間:約45分
料金:600円
(太宰府駅までの直行便あり)
飛行機の場合
福岡空港から
所要時間:約39分
料金:660円
地下鉄空港線で天神まで約11分
西鉄天神駅まで徒歩で移動約8分
西鉄電車の福岡天神から太宰府まで約20分
駐車場
太宰府駐車センター
営業時間 8:00~17:00
駐車料金:500円(一般普通車)
収容台数:第一駐車場300台/第二駐車場700台
住所:福岡県太宰府市宰府1-12-8
太宰府天満宮奥苑駐車場
営業時間 9:00~17:00
駐車料金:500円(一般普通車)
収容台数:150台
住所:福岡県太宰府市宰府2-2
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