鶴岡八幡宮と鎌倉観光
鶴岡八幡宮のある神奈川県鎌倉市は関東屈指の観光エリア。
鎌倉大仏や長谷寺、極楽寺、美しい夕日で知られる稲村ケ崎、年間観光客数およそ40万人の江の島も鶴岡八幡宮から鎌倉駅に移動し江ノ電に乗り換えて30分圏内にある。
今回は鶴岡八幡宮の参拝方法と境内の人気パワースポットのほか、アクセス方法、駐車場情報。
さらに小町通りのおすすめスイーツ、鎌倉駅から鎌倉大仏、長谷観音、稲村ケ崎、江の島の最寄り駅までのアクセスと料金もあわせてご紹介します。
では、さっそく鶴岡八幡宮についてチェックしていきましょう!
鎌倉と八幡さま
鶴岡八幡宮は広く八幡さまとして親しまれている神社のなかでも三大八幡に数えられている由緒ある神社。
源頼義が源氏の氏神である京都の石清水八幡宮から由比ヶ浜に分祀したのがはじまり。
その後、武家の棟梁、征夷大将軍となって鎌倉に幕府を開いた源頼朝によって由比ヶ浜から現地に遷座された。
そのため、武家の精神のよりどころ守護神とされ全国に八幡さまを祀る神社が数多く創建されることになった。
ちなみに八幡さまとは、応神天皇または加えて比売神、神功皇后を総じた呼称。
鶴岡八幡宮も応神天皇、比売神、神功皇后をお祀りしています。
長い歴史のなかで消失などもあり、現在の本宮(上宮)社殿は江戸時代、第11将軍の徳川家斉によって造営され約180年前に建てられたものです。
この本宮の拝殿を上拝殿、それに対して静御前が義経を慕い舞を披露した廻廊跡、現在では厳かに神前結婚式などがおこなわれる舞殿を下拝殿とあらわすことがあります。
そのため、車いすなど参道の階段を登り本宮の拝殿まで行けない人は舞殿から参拝しても構いません。
また、下宮とされるのが本宮につづく大階段の右手にある若宮社。
若宮社には応神天皇の皇子である仁徳天皇ほか三柱の神さまが祀られています。
参拝の順番としては通りしなですが、はじめに主祭神である八幡さまの本宮からです。
では、参拝の話にふれたので基本の参拝方法や立ち寄りたい境内社などをこのままチェックしましょう。
参拝方法と手水の作法
二礼二拍手一礼
八幡総本宮である大分の宇佐神宮は四拍手ですが、鎌倉では神社本宗である伊勢神宮に準じて参拝者は二拍手としています。
①右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、手水舎の水を汲んで左手にかける。
②柄杓を左手に持ち替えて、右手にかける。
③次に右手に持ちかえて、左の手のひらで水を貯めて口をすすぎます。
④口をすすぎ終えたら、再度、水を左手に流し清めます。
※この時、柄杓に少し水を残しておきましょう!
⑤柄杓を右手に持ったまま縦に立て、残った水で柄を流してから伏せて置きます。
次は、せっかく鶴岡八幡宮に参拝に来たなら立ち寄りたい境内のパワースポット!
鶴岡八幡宮のおすすめパワースポット
宇佐神宮遥拝所
本宮に向かって左手おくにあり、八幡宮の総本宮である宇佐神宮を遠くから拝することができるところ。
由比若宮遥拝所
舞殿を正面に左手奥に見える若宮社をさらに進んだ先にある源頼朝と実朝が祀られている白旗神社までの参道にあります。
元八幡である由比若宮に祈りを捧げるところで元八幡は伊勢神宮でいう元伊勢にあたり現地に遷座されるまで祀られていたところを指します。
白旗神社
源氏の再興に尽力し、鶴岡八幡宮を現地に創建した源頼朝と実朝を祀る勝利と学業成就のご利益があるとされる。
旗揚弁財天社
政子の安産を祈願して整備された参道、段葛を進み現在は渡れない鶴岡八幡宮の太鼓橋を正面にして右手、源平池に浮かぶ東島に祀られている。
旗揚弁財天は鎌倉七福神のひとつとされ、財運、芸術運が向上するとされる。
また、源平池は政子によって造営され、西の池には4つの島があり東には3つの島を配置している。
これは西の平家は死す(四)、東の源氏は栄える(産=三)という政子の想いが映されているとする説があります。
政子石
旗揚弁財天の裏手にある石のことで安産のご利益があるとされている。
その理由は源頼朝が政子の安産を祈願したからだと言われています。
大銀杏
樹齢1000年と言われた鶴岡八幡宮のシンボルともされた大銀杏。
残念ながら2010年の3月に強風によって根元を残し倒木してしまいました。
しかし、そのひと月後の4月中旬には折れた銀杏の切り株から小さな芽吹き、若芽が姿を現し力強く再生、蘇生したことから強い生命力を授かると言われだした。
たぶん鎌倉の観光・旅行のガイドブックではこんな感じで鶴岡八幡宮を紹介しているかな。
でも、ここではもう少し深掘り!
このブログの中心でもあって神社界の頂点にある伊勢神宮と八幡宮は皇室のご先祖である「皇祖神」を祀っているという共通点があります。
このことは宇佐神宮の記事でもご紹介しましたが、さらに鶴岡八幡宮を守り神としてきた源氏とも因縁の関係性があります。
それは源氏と平家、鎌倉と伊勢。
では、そこのところを次でチェックしましょう。
鎌倉の源氏と伊勢の平氏
源氏と平氏はいずれも天皇家を祖とする氏族。
鎌倉の源氏は桓嵯峨天皇の皇子皇女が与臣籍降下し武家となった際に与えられたのが源の姓。
なかでも清和天皇を祖とする清和源氏が知られている。
平氏は桓武天皇を祖父とする皇子皇女に与えられたもの。
武家平氏となったうち壇ノ浦の戦いで知られる平清盛の系譜のみが平家と呼ばれ、その祖は伊勢平氏で伊勢神宮のある三重県の伊勢から松坂あたりが発祥とされている。
また、伊勢も鎌倉も海が近く新鮮な魚介類に恵まれた豊かな土地という意味でも共通するところがある。
小町通りと鎌倉グルメ
食材に恵まれた鎌倉界隈で観光客に人気のグルメといえば、鎌倉野菜や腰越漁港で水揚げされた生シラス、釜揚げシラス。
最近では鎌倉スイーツも話題になっています。
そんな鎌倉グルメを味わえるお店が点在するのが鶴岡八幡宮の参道と平行に伸びる小町通り。
週末にもなると多くの観光客で賑わう人気のスポット。
夏にオススメなのは鎌倉茶々の抹茶ソフトクリーム!
濃厚な抹茶の味とほどよい甘さが堪能できるひんやりスイーツです。
ほかにも、いつ行っても行列なのがコクリコのクレープ!
冬なら多くのメディアでも紹介されているアツアツのコロッケが食べられる鎌倉コロッケも立ち寄りたいところ。
個人的には午前中の参拝の前に小町通りのレンタル着物店で浴衣や着物に着替えて鶴岡八幡宮や鎌倉の街を散策するのがおすすめです。
そして、鶴岡八幡宮での参拝を済ませたら小町通りを散策しながらランチを食べる。
お腹がいっぱいなったら鶴岡八幡宮の最寄り駅の鎌倉駅まで移動、せっかくなら周辺の観光もしましょう。
鎌倉観光の代名詞 鎌倉大仏や長谷観音
隣接する江ノ島電鉄、江ノ電鎌倉駅から長谷駅まで行けば、修学旅行でも人気の鎌倉大仏がある高徳院や長谷観音で有名な長谷寺も徒歩圏内。
- 江ノ電鎌倉駅から長谷駅
- 料金:190円
- 所要時間:5分
もう少し足を伸ばして江ノ電で江ノ島駅まで移動して江ノ島の商店街通り抜け、江島神社に参拝するのも良いかも知れない。
- 鎌倉駅から江ノ電江ノ島駅
- 料金:260円
- 所要時間:24分
- 長谷駅から江ノ島駅
- 料金:260円
- 所要時間:19分
そして、日が沈むまで鎌倉にいられるのなら絶対に立ち寄ってほしいのが稲村ケ崎です。
江ノ電の稲村ケ崎駅から5分程度のことろにあり、湘南界隈でも屈指の夕日の撮影ポイントで晴れた日には本当に美しい光景が見られるところでデートスポットとしても人気があり夕日を眺めたり浜辺を歩くカップルの姿も見受けられる。
- 鎌倉駅から稲村ケ崎駅
- 料金:220円
- 所要時間:14分
- 江ノ島駅から稲村ケ崎駅
- 料金:220円
- 所要時間:16分
最後に鶴岡八幡宮までのアクセス方法と駐車場についてご紹介します。
アクセスと駐車場
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
電車でのアクセス
東京方面からの場合
JR横須賀線で直通「鎌倉駅」で下車。
時間帯によっては東海道線で熱海方面に乗車し戸塚駅で横須賀線に乗り換えるほうが早く到着します。
- 東京駅から
- 料金:918円
- 所要時間:59分
大阪方面からの場合
新大阪から東海道新幹線で品川まで。
JR横須賀線で鎌倉駅へ直通または東海道線に乗車戸塚駅で横須賀線に乗り換え。
- 新大阪駅から品川経由
- 料金:14160円
- 所要時間:3時間6分
JR鎌倉駅の東口、江ノ電鎌倉駅から徒歩10分
車でのアクセス
横浜横須賀道路の朝比奈ICから約5km
参拝者駐車場
駐車料金1時間まで600円(以降30分毎に300円)
駐車場は参拝者向けに3か所用意されています。
駐車料金はご祈祷を受けられる場合には2時間まで無料ですが、一般の参拝だけの場合には無料の設定はありません。
そのほか、観光者向けの駐車場も鶴岡八幡宮周辺に数か所あります。
しかし、土日や連休、行楽シーズンになると駐車場利用者が増えるため満車になることも少なくありません。
特に年末年始などは多くの初詣客が訪れるため公共交通機関を利用される方がスムーズに参拝できます。
余談になりますが、関東では鶴岡八幡宮の方が知名度があるため、大分の宇佐神宮、京都の岩清水八幡宮に連ね三大としていますが九州では筥崎宮の方が有名かもしれません。
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