猿田彦神社
猿田彦神社は今年2017年10月に平成の御造営(ごぞうえい)をすべて終え、リノベーション・リニューアルが完了しました。
少し前の話、伊勢神宮で式年遷宮(しきねんせんぐう)がありましたよね!
簡単に言えば神さまのお引っ越しで、その翌年から「おかげ年」で神さまから特別な恩恵をいただけると言われてきました。
それは伊勢神宮に限ったことではありません。
今回は伊勢神宮とのゆかりも深く、神さまのパワーも高まっている猿田彦神社の神さまのお引越しとご利益や参拝作法のほか、人気の結婚式・挙式の費用やアクセス方法などもご紹介します。
2018年は神さまもパワーアップ!
古くから伊勢神宮では式年遷宮の翌年から「おかげ年」で神様から格別な恩恵を授かるといわれ、各地から多くの参拝者が訪れてきました。
といっても、猿田彦神社では伊勢神宮の式年遷宮のように本殿をまるごと建て替えという大規模なものではありません。
例えば、猿田彦大神(猿田彦神社の神さま)の神宝や調度品を新したり、観光、参拝に訪れた人が観ることのできるものではお参りをする拝殿などを日本農業遺産に認定されている地元の三重県産「尾鷲ヒノキ」を使用して改修しています。
神宮の式年遷宮で最大の注目を浴びた神さま(ご神体)のお引越し「遷御(せんぎょ)の儀」にあたる本殿遷座祭は既に2014年10月24日~25日の2日間で、本殿遷座奉祝祭とともに終えている。
それじゃあ おかげ年は過ぎちゃってるじゃないですか!
と、思いがちですが実は神さまが新しい本殿に移られてから境内のすみずみまで神さまのパワーが浸透し安定するまでに数年かかると言われます。
猿田彦神社は遷座から今年で3年目を終え神さまのパワーが神域のいたるところまで浸透し、ちょうど良いころあいだと言えますね!
猿田彦大神のご利益
猿田彦神社の神さまは道開きの神さまと言われています。
神さまの名前、神号(しんごう)は猿田彦大神(さるたひこおおかみ)で天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫ニニギノミコトを高千穂に導いた後、伊勢の地を中心に国土を開発した地主神とされています。
そのため、道開きや良い方向への導きのご利益(ご神徳)があるとされ開運のほか、事業発展・五穀豊穣・大漁満足・家内安全・交通安全・海上安全などさまざまで「良い方向に道を開き導いてくださる」といわれます。
参拝の作法
猿田彦神社の参拝方法は伊勢神宮と同じで鳥居の前では一度立ち止まり軽く礼をしてから境内に進み、手水舎で手と口を洗い清めます。
その後、御本殿では日々の感謝と誓いの祈りをささげます。
誓いの祈りとは、神頼みではなく自身が今後どうして行くのか、どうなるのか神さまに宣言する、誓うことを言いますと。
せっかく参拝されるなら境内に祀られている芸能の神さまにもご挨拶しましょう。
エンタの神さま 佐瑠女神社も要チェック!
猿田彦神社の境内社「佐瑠女(さるめ)神社」は、天照御大神の天岩戸伝説で閉ざされた岩屋の前で舞を踊った神さまの天宇受賣命(あめのうずめのみこと)を祀る社。
参拝方法は同じく二礼・二拍手・一礼です。
参拝に際して余談になりますが、なかにはお伊勢参りについて猿田彦神社や伊勢の二見ヶ浦にある二見興玉神社を参拝してから外宮、内宮の順に参拝されるのが正しいとすることがありますが、神宮の神職さんによると本来のお伊勢参りは内宮、外宮の参拝のことであって二見興玉神社や猿田彦神社を先に参拝しなければ不敬やら正しくないというのは誤解。
簡単に言えば、せっかく伊勢まで来るなら内宮と外宮のお伊勢参りだけでなく猿田彦神社などゆかりの深い神社で禊ぎをして参拝しましょうというのが始まりの伊勢の御師たちが先導した風習。
詳しくは 「伊勢神宮の参拝方法と正しい参拝の慣わし」で書いていますので気になる人はご覧ください。
では、本題に戻ります。
そんな伊勢の地を開いた背景のある猿田彦神社の「道開きの神さま」だけに、さまざまな事柄において新しい門出に向けて参拝される人が多いです。
そんな道開きというご神徳を授かりたいと猿田彦神社では神前での挙式、結婚式も人気があります。
結婚式(挙式)は新郎新婦の道開き
近隣の伊勢市民だけでなく、県内外から年間約200組が結婚式を挙げに訪れます。
猿田彦神社の結婚式は、主祭神の猿田彦大神の神前で挙式、結婚の儀式をしますから神社の神事がある日など希望しても予約できない日や時間帯があります。
基本は1日2組、10時と15時30分です。
なかには猿田彦神社で結婚式を挙げたのちにゆかりの深い伊勢神宮に結婚報告、神楽を奉納されたり、内宮で写真だけ撮影される新郎新婦もいます。
伊勢神宮では結婚式という概念がなく、天照御大神に夫婦となったことを報告して夫婦和合、子孫繁栄の誓いを立てるというスタイルで以前に「伊勢神宮で結婚式をしたい人のための伊勢婚」でご紹介したとおり。
そのため、一般的な結婚式でおこなう指輪の交換や三々九度などは内宮から近い猿田彦神社でという新郎新婦がいるのです。
参考までに猿田彦神社で結婚式を挙げた際の費用目安をご紹介します。
挙式の費用
披露宴(食事会)を併せて予約しない場合には別途20000円を神饌・玉串料として納める必要があります。
そのほか、ビデオ撮影など様々なオプションもありますので詳しくは資料請求をすると良いと思います。
ちなみに今回の御造営で猿田彦神社では結婚式を挙げる新郎新婦の要望に応え、境内に大小2つの披露宴会場も新設しています。
アクセス
住所:三重県伊勢市宇治浦田2―1―10
電車の場合
名古屋から快速「みえ」 → 伊勢市駅
12番ホーム発
所要時間: 約1時間30分
運賃:2000円
近鉄名古屋から特急で → 伊勢市駅/宇治山田駅
4・5番ホーム発
所要時間:約1時間20分
運賃:2770円
大阪難波から特急で → 伊勢市駅/宇治山田駅
9番ホーム発
所要時間:約1時間50分
運賃:3120円
近鉄の人気観光特急しまかぜもおすすめです。
乗車駅は名古屋、大阪、京都発で各駅から1日1往復運転。
- 名古屋発(木曜日を除く毎日)
- 大阪難波発(火曜日を除く毎日)
- 京都発(水曜日を除く毎日)
詳しくは「しまかぜの予約料金と停車駅を調べて伊勢神宮へ」をチェックして下さい。
バスの場合
伊勢市駅、宇治山田駅 共通
55系統 02系統
バス停 猿田彦神社前で下車
運賃 300円
最寄り駅からは三重交通の路線バスを利用します。
伊勢神宮の後に猿田彦神社を参拝される場合は内宮からおはらい町やおかげ横丁の散策を楽しみながら徒歩がおすすめ。
外宮の前に参拝を希望される場合は猿田彦神社に参拝した後に三重交通55・ 51系統で猿田彦神社前バス停から外宮前まで。
最後にお守りとお札を紹介して終えたいと思います。
お守りとお札
一ヶ年御神符
みちひらき御守
はじめの一歩御守
安産御守
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佐瑠女神社御神符
佐瑠女神社芸能御守
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