伊勢神宮 初詣
伊勢神宮の初詣の混雑時間、参拝しやすい時間帯と所要時間。
伝統的なお伊勢さんの初詣とその過ごし方をご紹介しています。
初詣に訪れる人で賑わう、伊勢神宮。
今年2017年の正月三が日に内宮、外宮を参拝した初詣の参拝者数は49万438人と前年を約7千人ほど上回りました。
2018年は戌年、伊勢神宮に主人の代わりにお伊勢参りをした「おかげ犬」の話が伝わるなど犬とのつながりもあることから干支参りをかねてお伊勢さんに初詣を考えている人もいるかも知れません。
では、さっそく伊勢神宮の初詣についてチェックしていきましょう!
その前に毎年のようにちょっと気なる疑問のひとつで「初詣はいつまで」という点を解決しておきます。
初詣はいつまで?
結論、初詣に「いつまで」という明確な決まりはありません。
全国的に1月15日ごろまでにと考える人が多いようです。
しかし、現在ではライフスタイルの変化から新しい年を迎えてはじめて神社などにお参りすることを「初詣(はつもうで)」または「初参り(はつまいり)」としています。
でも、実は初詣の原点を平安時代までさかのぼると大晦日から元旦の朝まで神さまに祈りをささげた「年籠り(としごもり)」にたどり着きます。
その年越しの祈りは時代とともに大晦日の除夜詣り(じょやまいり)、翌日の元日詣り(がんたんまいり)と変化。
そして現在では新年1月のうちに参拝するという初詣のスタイルになりつつあるようです。
では、疑問も解消したところで本題です。
初詣・お正月の参拝時間とご祈祷
初詣期間中の参拝時間
- 大晦日から1月4日
- 1月5日
- 1月6日から1月7日
- 1月8日から通常時間
終日参拝が可能
0:00~22:00
5:00~22:00
5:00~18:00
伊勢神宮では例年、初詣期間中のお正月三が日を含めた大晦日から1月4日まで終日参拝ができます。
4日以降はその年によって参拝できる時間を延長し夜間参拝のできる日程が異なります。
2018年(平成30年)の場合は、7日まで参拝時間の延長が行われます。
次は初詣期間中のご祈祷についてチェックしましょう。
ご祈祷の受付時間
前日の大晦日31日から継続してご祈祷を受付し、実際のご祈祷も元旦の午前0時から始まります。
※元旦の受付終了は17時20分。
1月2日・3日
両日ともに午前7時から受付、7時半から開始します。
2日の受付締め切り時間は17時20分。
3日は16時50分でご祈祷受付を終了します。
では、伊勢神宮が初詣で混雑するピークはいつでしょう。
混雑状況と初詣の所要時間
混雑時間帯:11:00~16:00
混雑のピーク:11:00~13:30ごろ
所要時間:2~3時間
やはり時代が変わっても元旦に初詣に訪れる参拝者が多いです。
内宮も外宮も早朝から徐々に人が増え始め午前11時ごろにはピークを迎えます。
この混雑する時間帯に参拝しようとすると内宮では2~3時間必要だと思っておくのが無難です。
また参拝だけでなく車で来られた場合、初詣にあわせて伊勢神宮周辺の交通規制や最寄り駐車場の利用制限がおこなわれるためさらに時間がかかります。
通常の土日でも混雑するのですから、お正月、初詣となればどれ程の混雑なのかは想像がつきますね。
でも、なんとか混雑を避けたいと思いませんか?
ズバリ!初詣におすすめの時間帯を紹介します。
混雑を回避する時間帯
- 早朝5:00~6:00
- 夜20:00以降
混雑を回避できるおすすめの時間帯は比較的に人の少ない早朝5時~6時半ごろ。
夜は20時半以降。
せっかく伊勢神宮に初詣に行くなら大鳥居越しに朝日が昇る光景が見られる早朝参拝がおすすめです。
数年前に話題になった大鳥居の中心から朝日が昇る光景。
実はインスタ映えする宇治橋の大鳥居の中心から朝日が昇る神秘的な写真を撮るなら冬至から1月下旬ごろまでが最適です。
そのため、ここ数年は初詣とあわせてご来光を眺めようと日の出時間が近づくと宇治橋周辺に人々が集まり大混雑します。
初日の出は元旦の朝に初詣の時にしか見ることのできないもの。
特別な意味を持っていますよね!
ちなみにその他の季節でも時間帯によって青空と雲のコントラストが絶妙な鳥居越しの太陽を撮影することができます。
では、話を元に戻して次はおすすめの初詣プランをご案内します。
おすすめの初詣プラン
記事の前半で初詣は大晦日から元旦の朝まで神さまに祈りをささげていた年籠りに由来することをお伝えしました。
伊勢神宮では今でも大晦日には大祓(おおはらい)があります。
その年の穢れを清め、すがすがしい気持ちで新年を迎えるための神事です。
すべての神宮職員が災悪の原因となる罪や穢れを祓います。
伊勢神宮に仕える神職の皆さんですら、一年の罪や穢れを祓います。
大祓、その厳かな神事にふれることで、心身を清らかにしてから初詣をする方が確かに効果的な気がしますよね!
大祓は、大晦日の16時ごろからはじまります。
「近所の神社でもやってるよ!」
そんな声もあるとおもいます。
確かに各地の神社で実施されています。
しかし、恭しく神職によって奏上される「伊勢神宮祝詞」の言霊は、伊勢神宮に行かずしてはふれる事のできないものです。
大祓とともに、この一年を振り返る。
自らの過ち失敗、すべてを受け入れ、愚痴や後悔、妬みなど「不の思想」を祓い浄化する。
そして、元旦の初詣に感謝と誓いの祈りをささげ、神々しい朝日を拝する。
それが、太陽神を祀る伊勢神宮だからこその初詣の醍醐味(だいごみ)です。
ちょっとまじめな事を書いてしまいましたね。
次は、軽く初詣までの過ごし方。
伊勢神宮での初詣までの過ごし方
大祓から初詣に出かけたら年明けまで時間がありすぎだよ!
確かに、年末年始の伊勢神宮に訪れたことがないと過ごし方も不安ですよね。
でも、安心してください。
伊勢伝統の初参りまでの過ごし方があります。
伊勢神宮の表参道では篝火(かがりび)が焚かれます。
神職が昔ながらの方法でおこした神聖な小さな火種が神宮の森であつめた焚き木に燃え移ると一年の終わりを照らす大篝火となります。
せっかく大晦日から初詣に出かけられるなら「お餅と焼き網」を持って行きましょう!
どうして初詣にお餅と焼き網を持っていくのか疑問に思う人もいますよね。
古くから伊勢の人たちは篝火で餅を焼いて、明くる年の無病息災を祈ります。
毎年、初詣に来られる人の中には遠方でもわざわざお餅と長い柄をつけた焼き網を持参される人もいます。
年齢やお住まいの地域によって地元でも初詣のときに同じ風習があるという人や初詣の時にはしていないけど小正月の1月15日のどんど焼き(どんどん焼き)でお餅を焼いて食べたことがあるなどさまざまな声があると思います。
しかし、それだけではまだまだ時間をもて余してしまいます。
次は伊勢の町の大晦日から元旦までをのぞいてみましょう。
初詣と伊勢のもてなし
伊勢の人々の暮らしは神々とともにあります。
そのため、おはらい町もおかげ横丁も新年の祈りを伊勢神宮にささげる初詣の参拝者を迎える準備がされています。
おはらい町を散策しながら、夕食を食べて時間を過ごす。
大晦日の夜、おはらい町のなかでもひときわ賑わいをみせる店があります。
朔日参り(ついたちまいり)の朝粥(あさがゆ)が人気の「すし久」です。
毎月1日(朔日)にだけ早朝5時から提供される人気の朝粥をこの日は夜23時から食べることができます。
新春を寿ぐ一膳には大納言が添えられ、冷えた体をやさしい味は心から温めてくれる。
年越し粥を味わうのも、神宮へ初詣した良い思い出になるのではないでしょうか。
やはり、皆さん初詣のために来られて同じように時間を過ごそうとするので混雑は避けられません。
おかげ横丁の店舗もおはらい町のお店も初詣にあわせて営業時間が延長されます。
そして、年越しが近づくと、おかげ横丁の一角には初詣を控えた人たちが集まり、カウントダウンイベントが開催されます。
伊勢神宮への初詣という目的で集まった人たち。
それもその日その時に偶然居合わせた一期一会の縁。
新年の幕開けを一緒に祝うのも良いのではないでしょうか。
最後に伊勢神宮の初詣に来られる際の注意点をご紹介します。
国民の総氏神として親しまれている伊勢神宮だけに正月三が日からたくさんの初詣者が押し寄せ神宮の周辺は大変混雑、渋滞します。
その解消のため伊勢地域では初詣にあわせ大晦日から内宮、外宮周辺をはじめ近隣の道路や高速道路の出口などで交通規制が実施されます。
また内宮では駐車場の一部が無料シャトルバスの乗降場所として閉鎖されるなど利用が制限されるため1月に伊勢神宮の初詣に来られるなら公共交通機関を利用することをおすすめします。
しかし、さまざまな理由で自家用車でアクセスしたい人も居ると思います。
その再は初詣時の伊勢神宮駐車場と交通規制範囲などをまとめた記事を参考にして下さい。
初詣時の伊勢神宮駐車場
年末年始・大型連休中の交通規制
伊勢神宮 参拝方法
余談ですが、初詣に行ったら雨に降られたり、初日の出が雨で見られなかったそんな経験をした人は多いと思います。
確かに晴れていた方が気持ちいですし、せっかくなら日の出を見たいですよね!
でも、雨でも残念がらないでください。
地元伊勢では神宮に参拝する時の雨は罪や穢れなど良くないものを洗い流してくれるものといわれています。
新たな年が実り多き充実したものになると良いですね!
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