氷川神社 大宮
氷川神社は明治天皇によって武蔵野国(東京・神奈川・埼玉の一部)の鎮守、勅祭社と定められ今上陛下も参拝したことのある由緒ある神社。
伊勢神宮の内宮の神さまで日本国民の総氏神とされる天照大御神の弟、出雲大社の大国主大神の父とされる「須佐之男命(すさのおのみこと)」をお祀りしている。
毎年初詣には多くの参拝者が訪れ賑わいます。
2017年は明治天皇御親祭150年の特別な年でもあります。
今回は氷川神社(大宮)のご利益や参拝方法のほか、お守りお神札と初詣限定の授与品などについてご紹介します。
アクセス方法と駐車場の場所などについても記事の最後でご案内しています。
では、さっそくご利益や参拝方法を紹介・・・
と思いましたが、そのまえに「勅祭社」とはなんだろう?気になった人もいるかも知れません。
勅祭社というのは、天皇陛下が勅使というお遣いの人を派遣するお祭りのある神社のことをいいます。
伊勢神宮は別格とされ氷川神社以外には京都の下鴨と上賀茂の両社、岩清水八幡宮、大分の宇佐神宮など皇室とゆかりが深いとされる16社だけです。
また、前置きが長くなってしまいました。
本題です。
氷川神社について
東京、埼玉、神奈川など関東を中心に280ある氷川神社の総本社。
勢力的に銀行で例えるなら関東では三井住友銀行やみずほ銀行、全国的にみると店舗数は都市銀行におよばないが銀行名だけは知名度のある地方銀行?
たぶん、関東以外にお住まいの人も聞いたことがある気がするという人は少なくないと思います。
歴史は古くおよそ2500年前に創建されたとされています。
次に氷川神社には、どんな神さまが祀られているのでしょう。
氷川神社の神さま
稲田姫命(いなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
氷川神社は須佐之男命と稲田姫命の夫婦神とその御子神とされる大己貴命を主祭神として祀っています。
本殿東側に須佐之男命の父母神とされる神さまを祀る門客人神社(もんきゃくじんじんじゃ)があり、ほかにも境内には天照大御神を祀る神明神社、稲荷神社、宗像神社などがあります。
なかには神社などのガイドブックで「須佐之男命」と書いていたり「素盞嗚尊」だったりどちらが正しいのか疑問に思っている人がいるかも。
答えは古事記では「須佐之男命」日本書記では「素盞嗚尊」と記されているのでどちらも正解。
大宮の氷川神社では須佐之男と記しています。
3柱の神さまは地上の神(国津神)で出雲(島根県出雲地方)とのゆかりが深く氷川神社の創始と近隣地域の開拓は出雲氏族によるものとされている。
そのため、大宮周辺の一部地域では今でも出雲大社に毎年参拝する出雲講があるといわれています。
では、どんなご利益があるのでしょうか。
ご利益
氷川神社のご利益は多岐にわたり、特に商売繁盛、縁結びのご利益が知られている。
須佐之男は勇ましい神さまで物事に勝つ勝負強さから商売繁盛、開運のご利益があるとされる。
また大己貴命は縁結びで知られる出雲大社の主祭神(大国主大神)で福徳、財運の神でもある。
次に氷川神社の参拝方法です。
参拝方法
二礼・二拍手・一礼
参拝方法は伊勢神宮と同じ「二礼・二拍手・一礼」です。
念のため、書いておきますね。
- 神前で深く2回頭を下げます。
- 両手を胸の高さで合わせます。
- 右手を中指の第一関節辺りまで下げます。
- 両手のひらを肩幅まで開きます。
- 拍手を2回します。
- 深く1回頭を下げます。
次に参拝の順序です。
正面にあたる表参道から鳥居、楼門をくぐって本殿に向かう途中の境内には摂社・末社があります。
なんとなく途中にあるならお参りした方が良さそうな気がしますよね!
でも、本殿の神さまに挨拶をすませてから境内にある摂社・末社を参拝するのが一般的に良いとされています。
なかには出雲大社のように祓社(はらいしゃ)といって穢れを祓う神さまの社で穢れを払い落としてから本殿というところもあります。
そのため各神社の参拝方法をチェックしましょう。
では、参拝時間、正門にあたる楼門の開閉時間を確認します。
参拝時間と楼門の開閉時間
5~8月 AM5時~PM18時
1.2.11.12月 AM6時~17時
※大晦日~元旦の初詣は24時間可能です。
次に初詣など参拝された多くの人が購入されるお守りとお札をチェックしましょう。
お守りとお札
お守りとお札の授与所は本殿の右手にあり、購入ができる時間は午前8時半~16時半です。
大1500円・小700円
1500円
つづいて代表的なお守りの種類です。
大宮氷川神社で定番の御守り。
幸福を呼び寄せる幸い守り。
さまざまな災厄を祓う厄除のお守り。
名だたる武将から信仰をあつめた氷川神社の勝守り。
夫婦神であるご祭神と縁結びの神で有名な大己貴命(別名:大国主大神)の結び付けのご利益があるとか。
学業のお守り。
ご祭神であり母神でもある稲田姫命のご加護で元気な赤ちゃんが生まれますよう祈願された安産のお守り
。
伊勢神宮の内宮で授与している開運鈴守と似た外観の開運守り。
お正月の初詣期間だけ授与している干支の限定お守り。
交通安全を祈願したお守り。
これらのお守りの価格は700円です。
誰もが分かりやすいように「購入」と書いています。
しかし、お守りやお札は「お分かちいただく」「授与していただく」とするのがキレイな表現の仕方、適した言葉とされます。
神棚も新しく買いたいと思っている人はおすすめの神棚セット5選と神棚の配置「方角と祀り方」でチェックできます。
次は初詣の参拝者で賑わうお正月限定で授与している縁起物。
初詣限定の縁起物
鏑矢 2000円
破魔矢 1000円
大2000円・小700円
なかには古くなったお守りやお札の返納をしたい人もいるかも知れません。
そんな時には「古神札納所」にお納めしましょう。
古神札納所は氷川参道から三の鳥居をくぐり50mぐらい歩いた右側にあります。
最後にアクセス方法をご案内します。
アクセス
住所:さいたま市大宮区高鼻町1-407
最寄り駅
JR・東武野田線 大宮駅
大宮駅からバス
大宮駅東口から国際興業バスで氷川参道下車。
駐車場
無料の駐車場が表参道(氷川参道)の東側と西側で3ヶ所あります。
お正月の初詣期間と大湯祭十日市(12月10日)の期間中は西駐車場は閉鎖されるため利用できません。
不都合がなければ特に初詣には公共交通機関をされることをおすすめします。
大宮駅から徒歩でも10~15分です。
また車のお祓いを受ける場合の駐車場は第二駐車場の奥になります。
七五三やお宮参りなど小さなお子さんと一緒の参道を歩くのは大変だと思いますので本殿に近い第二駐車場が便利だと思います。
最寄り駅である大宮駅は東京からのアクセスの利便性もよく北海道や東北、北陸から首都圏への玄関口として東北新幹線、北陸新幹線なども発着している。
余談ですが、氷川神社のあるさいたま市の大宮区は氷川神社を「大いなる宮居」と称え地名を「大宮」にしたとされています。
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