春日大社
修学旅行や京都・奈良観光の人気スポット。
奈良公園の鹿や万灯篭、藤の花が美しく咲くことでもしられる春日大社。
創建は古く1300年の歴史をもち世界遺産にもなっている。
天皇陛下が勅使を派遣される勅祭社のひとつで、伊勢神宮と同じく二十年に一度の式年造替(遷宮)がおこなわれます。
そして、その二十年に一度の年が今年2016年です。
神さまから特別な恩恵を授かるとされる春日さまのおかげ年、その幕が開がる奈良の「春日大社」について紹介します。
本殿と神さま、春日さまのおかげ年、人気のお守りや厄除け、縁結びのパワーが高まる場所を紹介します。
あまり専門的にならないよう奈良を旅行したり観光するついでに参拝する人にも理解しやすい、やさしい内容にしています。
では、さっそく春日大社を知らない人もいると思うので簡単にチェックしましょう。
春日大社について
全国に約1000あるという春日神社の総本社。
奈良県の奈良市にあります。
スーパー業界でたとえるならイオンでしょうか?
なじみ深い神社のひとつだと思います。
はるか昔、千葉の鹿島神宮から白鹿にのっていただき神さまを社殿のうらにそびえる春日山(御蓋山・みかさやま)の山頂へ迎えました。
その後、平安京の守護のため藤原氏によって768年に現在の地にお移りいただき社殿が創建されたとされます。
では、どんな神さまが祀られているのでしょう。
春日大社の神さま
春日大社のメインになる神さま。
千葉県の鹿島神宮の神さまで国引き神話で諏訪大社の神さまと力比べをして勝利した武勇に優れた「勝利の神」
第二殿:経津主命(ふつぬしのみこと)
第三殿:天児屋根命(あめのこやねのみこと)
第四殿:比売神(ひめがみ)
主祭神は春日皇大神と総称されます。
4柱の神さまを4つの神殿で祀られています。
※神さまは柱と数えます。
次に春日さまのおかげ年をチェックしましょう。
2016年はご利益倍増の幕開け
縁結びや厄除けのご利益倍増ポイントとは別の話です。
遷宮によって神さまから特別な恩恵を授かるとされる「おかげ年」
伊勢神宮や出雲大社の式年遷宮の話題で耳にしたことがある人も多いですね。
おかげ年やおかげ参りは伊勢神宮や出雲大社だけだと思っている人もいるかも知れません。
実は「おかげ年」は、春日大社でも同じです。
そもそも、おかげ年は神さまが新しい神座(神さまの席)に移られたことで神威(パワー)がよみがえる。
そして神さまは人々へ喜びと労をねぎらい感謝のあらわれとして参拝に訪れた者に特別な恩恵を授けられるとされる。
ちなみに歴史上に60年周期で起きている大きな騒動としてのこる「おかげ参り」は伊勢神宮です。
本題に戻します。
春日大社では二十年に一度に式年造替(遷宮)が実施されます。
つまり、遷宮の年で神さまからの恩恵をいただける期間の幕開けということ。
では、縁結びや厄除けのご利益をいただくための参拝ポイントをチェックしましょう。
ご縁の大国・初公開の後殿
縁結びで知られる出雲大社の大国主大神と須勢理姫命の夫婦の神さまが祀られていることから縁結びのご利益があるといわれています。
絵馬の結びどころにはハート型の絵馬に願いを書いて奉納する女性やカップル、修学旅行生がキョロキョロ周りを気にしながらが願掛けをしていたりします。
災難を祓う厄除けパワーを持った神さまが祀られている後殿は明治維新以降ずっと閉ざされていたところ。
それが今回の式年造替を機に一般公開され、参拝ができるようになりました。
これまで春日大社に参拝した人でも見学できなかったところですから、ちょっと得した気分にもなれますよ。
春日大社に訪れたら本殿に参拝するのは当然ですよね。
でも、縁結びや厄除けを願うなら立ち寄りたい縁結びと厄除けを得意とする神さまがいらっしゃる場所があります。
それが境内にある夫婦大国社と後殿です。
特に本殿裏手の後殿は明治維新以降、一般には非公開だったところ。
それを今回の造替を機に公開に踏みきられました。
余談になりますが、春日大社から伊勢神宮を参拝できることを知っていますか?
境内の奥の院といわれるところに紀伊神社があります。
その手前にある伊勢遥拝石は遥か遠くはなれた伊勢神宮へ拝する場所でもあります。
伊勢神宮について気になる人は伊勢神宮 参拝方法や伊勢神宮 お守りをチェックしてみてください。
本題に戻して、参拝の記念をかねて購入される人が多い春日大社のお守りをチェックしましょう。
春日大社のお守り・神札
ご祭神の勝運で受験や就職、商談に人生を勝ち抜く力を授かるお守り。
価格800円 赤・紫(大)
500円 白(小)
男女の縁ご縁を授かるお守り。
ハート型の白地に紫とピンクで藤の花が刺繍され年齢を問わず持っていられるデザインだと思います。
価格:500円
すべてのもの縁を結ぶご利益があるとされているようです。
おみくじを結んだ状態「結文の形」をした
ストラップタイプ。
価格:800円
健康を願って社紋の藤の花をあしらいつくられたお守り。
淡いピンクとブルーの2色があります。
価格:800円
春日大社の神使である「白い鹿」をアニメ調に描いた幸運を呼びよせるお守り。
価格:800円
開運魔よけのお守りとして人気。
携帯やスマホのストラップとしても使えるデザインで袋タイプに抵抗がある人にはおすすめ。
価格:1000円
その他にも交通安全や子ども守りなどがあります。
次に初詣にいただく人が多い神棚にお祀りする御札。
ご祭神の家内安全を願い御霊分けされた紙製の神札。
価格:1000円(大)
800円(小)
商売繁盛と家内安全を祈願された木製の神札。
価格:1000円
次に拝観料と参拝時間をチェックします。
拝観料と参拝時間
中門内:有料 初穂料として500円
中門前:無料
回廊内に入り、中門・御廊前から参拝されるだけなら拝観料は必要ありません。
ご本殿前(中門の内側)まで入り参拝を希望する場合は「特別参拝」と区分され拝観料が必要です。
旅行ガイドブックなどに紹介されている天井からたくさんの灯篭がつるされている風景「万燈籠」が見られる藤浪之屋(ふじなみのや)は特別参拝をすることで拝観することができます。
夏期:4月~9月 6時~18時
冬期:10月~3月 6時30分~17時
※本殿前での特別参拝を希望される人は8時30分から16時になるので注意してください。
この奈良の春日大社は、参拝できない日や時間がけっこうあるので事前に確認しておく必要があります。
毎月1・11・21日
成人の日、節分の日
夏期
4月3日/5月5・10日と第三金曜日/8月7・15日
冬期
2月17日/3月14・15日/10月9日/11月3・23日/12月17日
電話:0742-22-7788
以上の日は9時40分ごろから12時ごろまで拝観ができません。
また、直近にスケジュール変更されることもあるため、電話で確認するのが安心です。
交通アクセス
住所:奈良県奈良市春日野町160
主要都市からのアクセス方法は「春日大社までアクセスと駐車場」をチェックしてください。
最寄り駅:JR奈良駅(大和路線・近鉄奈良線)
奈良交通バスで「春日大社本殿」または「春日大社表参道」下車
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